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12日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市消防局(FDNY)の黒人職員10人が同日、市庁舎前で記者会見を開き、FDNY内における継続した意図的な人種差別の存在について訴えた。
職員らは今年8月、同等の職務や職歴を持つ白人職員が受けた昇給や昇進を拒否され、報復を受けることもあるとして、米雇用均等委員会(EEOC)に申し立てを行った。同職員らの弁護士はさらに、FDNYと市を相手取り連邦集団訴訟を進める意向であることも発表した。
FDNYは同日、申し立てを深刻に受け止めるとしながらも、ダニエル・ニグロ本部長は、FDNYで全ての職員が平等に扱われるよう努めてきたことを主張。3年前の就任以来さまざまな改革が行われ、151年の歴史の中で初めて、より多くの女性や有色人種が上級職に就いているという。
FDNYは過去数年にわたり、人種差別に関する苦情が絶えず、黒人職員によるグループ「バルカン・ソサエティー」が、入隊試験は少数派民族に対する偏見に満ちていると訴えたことで2007年に米司法省がFDNYを訴追、市は14年、志願者に約1億ドル(約104億円)を支払い和解している。
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