放火住宅の車庫からガソリン缶

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共同通信
住宅が全焼し、2人の遺体が見つかった火災現場=22日午前、兵庫県稲美町

 兵庫県稲美町で小学生兄弟が死亡した火災で、現場の住宅の車庫から中身が使われた形跡があるガソリン携行缶(20リットル用)が見つかったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警加古川署捜査本部は、殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕した同居の伯父で無職松尾留与容疑者(51)がこの缶のガソリンを室内でまき火を付けた可能性があるとみて、焼け跡から検出された油の成分との照合を進め出火原因を調べる。

 住宅は木造2階建てで死亡した兄弟と、父親、母親、母親の兄に当たる松尾容疑者の5人暮らし。近くに田んぼを所有し、ガソリンは農機具などの燃料に使われていた。