ボランティア団体に在外公館長表彰 日米相互理解の推進に貢献

表彰状を授与する草加純男大使(右)とNYdV代表の日野紀子氏(左)=3月31日(photo: Ichino)


 ニューヨークでの日本文化を通じたボランティア活動により、日米相互理解の推進に貢献したとして、在ニューヨーク日本国総領事館は3月31日、非営利団体NY de Volunteer(ニューヨークでボランティア: NYdV)に在外公館長表彰を贈った。同日の表彰式で同団体代表の日野紀子氏は、草賀純男総領事より表彰状を受け取り、喜びの胸中を語った。
 NYdVは誰もが気軽に参加し、学び、感動を分かち合える活動を展開することを基本方針として、2002年に設立。これまで日米交流美化活動や、07年からニューヨーク市の公式プログラムとして年間を通じて行われている「地元の子供達へ異文化理解推進・日本文化紹介放課後企画」などの活動を行ってきた。
 スピーチで日野氏は「草の根的活動から始まった私たちが誇りに思うのは、英語に自信がない人や今までボランティアをしたことがない人が他者との触れ合いを通して本物の相互コミュニケーションを実現してきたこと。ボランティアとは、愛と思いやり」と笑顔で語った。また同氏は「12年にわたり、700以上のプロジェクトを行ってくることができたのは、支援してくれた個人や企業、ボランティアスタッフのおかげ」と謝意を述べ、出席していた同団体スタッフ約10人を紹介。会場からは労いの拍手がわき起こった。
 同表彰は日本と諸外国との相互理解および友好親善に貢献し、特に顕著な功績をもたらした個人または団体に対して在外公館の長が随時行っている。今年度はNYdVのほか、ニューヨーク市立大学ラガーディア校を含む3団体が受賞した。