日銀・黒田総裁、新変異株を警戒

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共同通信
金融政策決定会合を終え、記者会見する日銀の黒田総裁=17日午後、日銀本店(代表撮影)

 日銀は17日に開いた金融政策決定会合で、新型コロナウイルス感染拡大によって打撃を受けた企業への資金繰り支援策のうち、中小企業向けの期限を半年間延長すると決めた。黒田東彦総裁は会合後の記者会見で、新変異株「オミクロン株」の感染状況などに警戒感を示し「資金繰り支援に万全を期すためだ」と延長理由を説明した。中小企業のうち宿泊や飲食は改善が遅れているとも指摘した。

 大企業向けの支援は、来年4月以降に縮小する。大企業の資金調達の環境は改善したと判断し、大企業が発行する社債などを日銀が購入する額をコロナ禍前の水準に戻す。