原爆供養塔の鉢を修復、広島

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共同通信

 広島平和記念公園内の原爆供養塔に設置された石製の鉢が、無断で何者かにセメントのようなもので埋められた問題で、広島市は20日、鉢を元通りに修復する作業を始めた。表面のセメントを金づちで壊し、中にあった小石を撤去し、ブラシで鉢を洗浄。今後は穴に砂を入れ、焼香台として活用する。

 鉢は鹿児島県鹿屋市の男性(故人)が、献花用として1963年8月に寄贈した。今年7月以降に穴が埋められ水や花が入らないようになっていた。市原爆被害対策部調査課は今月13日、広島中央署に被害届を提出し、署が器物損壊の疑いで捜査している。

 作業は約1時間で終了。