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共同通信
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第2次大戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)で死刑判決を受けた東条英機元首相らA級戦犯7人を太平洋に散骨した米軍将校が、捕虜虐待などの罪を裁いた「横浜裁判」で死刑となったBC級戦犯12人の遺体処理の責任者だったことが21日、分かった。12人の遺骨の所在は不明で、識者は間もなく処刑から73年となるA級戦犯7人と同様に海にまかれた可能性が高いと指摘している。
共同通信が国立国会図書館所蔵の米軍文書を精査し、判明した。日本大生産工学部の高澤弘明専任講師(法学)によると、横浜裁判では旧日本軍のBC級戦犯51人が死刑となったが、米軍は遺骨を返還していない。