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共同通信
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大阪・北新地の雑居ビル4階の心療内科クリニックから出火し、25人が死亡した放火殺人事件は24日で発生から1週間となり、発生当時の状況に加え、殺人と現住建造物等放火の疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)の計画性や強固な殺意が浮かび上がってきた。ただ容疑者は火災で煙を吸うなどして意識不明の重体のままだ。本人の供述が得られなければ全容解明は困難を極める。
府警は19日未明、逮捕状を請求できる段階まで捜査が進んだとして実名で容疑者を公表。動機の解明には供述が不可欠だが、危険な状態が続く。捜査幹部は「被害者や遺族の無念を晴らすため可能な捜査を尽くす」と話した。