露、NATOの東方拡大を批判

Published by
共同通信
23日、モスクワで記者会見するロシアのプーチン大統領(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は23日、年末恒例の記者会見を開いた。ロシアの周辺に外国の軍事基地が増えているとして強い危機感を示し、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を批判。ロシアが求めた東方不拡大の条約案などを巡り、米国やNATOと建設的な交渉が行われるよう期待を示した。

 プーチン氏は、NATO側が1990年代の約束に反して東方拡大を続けロシアを「だました」と非難。特にNATO加盟を望む隣国ウクライナの情勢を注視していくと強調した。「ウクライナの政変後、クリミアを守らざるを得なかった」と述べ2014年のクリミア半島の一方的編入を正当化した。