元鎌倉市議の議会発言、差別認定

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共同通信

 神奈川県鎌倉市議会での人種差別的な発言がネット上の議事録に公開されているとして、川崎市の在日コリアンの男性(60)が、市と発言者の元市議に慰謝料と当該部分の削除を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は24日、一部の発言は「差別的」と認め、国家賠償法に基づき、市に慰謝料など11万円の支払いを命じた。議事録削除の訴えは棄却した。

 判決によると、差別的と認定されたのは元鎌倉市議で、現神戸市議の上畠寛弘氏の発言。高宮健二裁判長は「在日コリアンに対する差別意識を前提に不当におとしめた」と認定した。

 上畠氏は「外国人差別的な発言ではなく、不当な言い掛かりだ」と主張している。