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共同通信
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【モスクワ共同】ロシア最高裁は28日、ロシアの人権団体「メモリアル」に解散を命じる決定を出した。団体側は「政治的な決定だ」として異議を申し立てる方針。インタファクス通信が伝えた。ロシア当局は2016年、スパイを意味する「外国のエージェント(代理人)」に同団体を指定。検察が関連法に違反したことを理由に解散を求め提訴していた。
プーチン政権下では市民団体や独立系メディアを「外国のエージェント」に指定する動きが加速。メモリアルの解散命令は、他の団体への「見せしめ」との見方がある。
メモリアルはソ連時代の政治抑圧を記録してきたロシアの代表的な人権団体。