「被爆者の願い届いた」と評価

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共同通信
昨年8月6日、広島市の平和記念公園で黙とうする人たち。後方は原爆ドーム

 核保有五大国が3日、核戦争を回避するための初の共同声明を発表したことに関し、長崎市の被爆2世で、核廃絶を世界に訴える「高校生平和大使」派遣委員会の共同代表平野伸人さん(75)は「背景はいろいろあるのだろうが、肯定的に受け取りたい。長年の世界の人々の願い、特に広島・長崎の被爆者、市民の願いが届いたような気がする」と評価した。

 「核政策を知りたい広島若者有権者の会」の共同代表田中美穂さん(27)は「核拡散防止条約再検討会議が延期された中で、率直にうれしいニュースだ」と歓迎。日本政府に「こうした動きを背景に、被爆の実相を知る国として役割を果たして」と注文した。