首相「賃上げに攻めの姿勢で」

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共同通信

 岸田文雄首相は5日、経済3団体の新年祝賀会で、今年の春闘に関し「賃上げに攻めの姿勢で協力をお願いする」と述べ、企業トップに賃金引き上げを改めて要請した。「賃上げは今後の経済成長の観点からも極めて重要だ」とも強調。新型コロナウイルス禍からの力強い景気回復に中間層への分配が欠かせないとの考えを示した。自身が掲げる「新しい資本主義」の実現に強い意欲を見せた。

 首相は、社会全体をデフレによる縮小的な循環から「成長と分配の好循環」へ変えていく必要があると指摘。「コロナ禍からのリバウンドと新時代への挑戦が重なるこのタイミングで、局面を転換しないといけない」と語った。