「全裸撮影で苦痛」受刑者が提訴

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共同通信
岐阜地方裁判所=20年10月

 岐阜刑務所の男性受刑者(45)が、刑務官から全裸の身体検査と写真撮影をされ精神的苦痛を受けたとして、国に約177万円の損害賠償を求め岐阜地裁に提訴したことが8日、分かった。

 訴状などによると、受刑者は2020年9月、他の受刑者とけんかになり、足の小指を踏まれ腹部を殴られた。刑務官の取り調べを受けた後、別室で全裸になるよう命じられ、写真を撮影されたとしている。

 受刑者は同10月、法務省名古屋矯正管区に申告した。岐阜刑務所は「暴行を受けたとする箇所の正確な特定と身体状況の確認のために、全裸にして写真撮影したことは事実」と管区に回答。管区は適法としたという。