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共同通信
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【モスクワ共同】燃料価格引き上げに抗議するデモが暴徒化した中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領(68)は10日までに全土で治安をほぼ回復した。死者164人という独立以来最悪の暴動を鎮圧したことで政権基盤の強化に成功した形だ。
ソ連時代末期からカザフに君臨し今も影響力を維持するナザルバエフ前大統領(81)との力関係でも優位に立ち、今後の政権運営に自信を深めるとみられる。
トカエフ氏は外交官出身。物腰が柔らかく、2019年にナザルバエフ氏の大統領退任に伴い上院議長から後継大統領に就任した経緯もあって「中継ぎ」「軽量級」とみられてきた。