政府、経済安保で研究機関設立へ

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共同通信

 政府は、経済安全保障上重要な先端技術に関する国内外の開発動向の情報を集め、分析する研究機関(シンクタンク)を2023年度に設立する方針を決めた。経済界や学術界から人材を起用し、シンクタンクからの提言を科学技術政策に反映させる。米中が覇権を争うハイテク分野の国際競争力の強化に向け、産官学の連携を深める。

 準備作業を昨秋始め、具体的な体制を検討。政府は経済界などに、シンクタンクへの人材や意見の提供を求める。通常国会に提出を目指す経済安全保障推進法案で掲げる技術基盤強化の一環となる。

 各国が開発にしのぎを削る次世代の半導体や通信システムなどの分野が想定される。