全米の食料品店、品切れ状態続く 原因はオミクロン株、輸送、天候、食生活の変化

 

 

全米の食料品店、品切れ状態続く

原因はオミクロン株、輸送、天候、食生活の変化

 

ニューヨーク市内のTrader Joe’sの店内= 1月7日撮影(Photo: 本紙)

 

 全米の食料品店で、牛乳やパン、肉、缶詰のスープなどの食品や、掃除用品などの日用品の品切れ状態が続いている。ソーシャルメディアには過去数日間、不満を募らせた買い物客による、スーパーマーケットの空になった棚の写真の投稿があふれている。CNNは11日、新型コロナウイルスのオミクロン株をはじめ、輸送や天候、さらには食生活の変化の4つを原因として挙げた。
 非常に感染力の強いオミクロン株の急増が、輸送や物流などの重要な機能に携わる人員の不足を引き起こしており、全米での商品輸送や店の棚の補充に影響を与えている。また、トラック運転手が継続的に不足しているとともに高齢化。サプライチェーンの混乱で港湾での記録的な混雑が続いている。
 また、中西部や北東部でここ最近みられたような悪天候に加え、これに起因する危険な通勤状況による輸送の遅延が起きているほか、干ばつなどの気候変動も食料供給への長期的な脅威となっていることもある。そして、パンデミックの間に、外食を避け自宅で料理を作って食べる家庭が増えたことも食料不足に拍車をかけているとしている。
 食料品店は、限られた種類の商品を限られた数量だけ陳列し、買い占めを防ぐ対策を取っている。今年に入り、食料の供給不足は値上げにもつながっている。

 


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