第44回寿司 BUTTERFISH | DAILYSUN NEW YORK

第44回寿司　BUTTERFISH

05/07/2014

個室で味わうプチ贅沢

　ニューヨークでもすっかり市民権を得た、日本のソウルフード〝寿司〟。マンハッタン区のビジネスの中枢ミッドタウンにまたひとつ、日本人が握る寿司屋「バターフィッシュ（Butterfish）」がオープンした。「口の中でバターのようにとろける美味を食べてもらいたい」という願いを込めて、こう命名したという。

　ニューヨーク近郊で獲れたものや日本直送など、〝生〟で食べさせるからこそこだわった、新鮮なネタが何よりの自慢だ。
　「寿司」と一口に言っても、最近では正統派の江戸前と、新感覚のフュージョンとの２種類がある。この店がおもしろいのは、この両方を気分に合わせて選べるところだろう。

本日の「シェフズ・テーブル」のネタがずらり。色鮮やかなイクラやウニ、トロが鮮度を物語っている

　メニューは寿司コースがメーンで、ベジタリアン向けを含む５種類を用意。18ドル〜という価格設定は、まさに目から鱗。気分や腹のすき具合で選びたい。
　コースで出されるネタは基本的にポン酢（ガーリックやゆず、ハラペーニョなど）でほんのり味付けされており、今までにない新感覚の味わいを楽しむことができる。

軍艦巻きなどの巻き物メニューに欠かせないのが“海苔”。同店では佐賀県杵島郡白石町産の特注品を使用しており、味、香り、口どけ、歯切れのどれをとっても素晴らしい。ぜひ、この機会にお試しあれ

　またこの店一番の目玉と言えば、日米で寿司を握り続けてきた職人、斎藤仁さんが目の前で一貫一貫握ってくれる、おまかせスタイルの江戸前寿司コース「シェフズ・テーブル（95ドル〜、２営業日前までに要予約）」だろう。洗練された静かな個室で食すプチ贅沢は、特別な日や大切な人のおもてなしに、ぜひ利用したい（１日７人限定）。