非営利団体ストラップハンガーズ・キャンペーンがこのほど発表したニューヨーク市の地下鉄に関する最新の調査結果よると、2013年度にもっとも遅延回数が多かったのは、F線であったことが分かった。
同調査によると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が、テキストメッセージやメールで利用者に通知したF線遅延の警告は、年間で326件。2位の4番線に比べ、28件も多かった。
また地下鉄全線での遅延警告総数も、11年の2967件から13年は3998件と35%も増加した。同団体によると、遅延原因の大半は鉄道設備の不具合で、信号や線路などの整備が不十分なために引き起こされたものだという。
同調査は、MTAが利用者に通知した8分以上の遅延警告を集計して行われた。また、12年はハリケーン「サンディ」の被害の影響が大きく、比較は適当ではないとし、11年と13年の記録を比較して分析した。なお、急病人や警察活動による停車など、MTAの管理外の原因による遅延は除外されている。
一方、遅延件数がもっとも少なかったのはJおよびZ線で、警告件数はわずか53件だった。
今回の調査結果についてMTAの広報係は、同局が独自に行った評価結果を引き合いに出し、「ここ数年で、地下鉄のサービスが悪化したというわけではない」と主張している。