2013年に殺人罪および銃の違法所持で起訴された米プロフットボールリーグ(NFL)のアーロン・ヘルナンデス元選手(24歳)が、12年にボストンで発生した別の殺人事件にも関わっていた疑いで15日、起訴された。「スターからの転落」という見出しで、米各紙が報じている。
ヘルナンデス被告はNFLニューイングランド・ペイトリオッツに在籍中だった13年、知人を殺害した罪で起訴されており、この捜査上で他の殺人事件にも関与した疑いが浮上していた。
ことし1月の裁判で公開された捜査記録によれば、ヘルナンデス被告は12年7月にボストンにあるナイトクラブの外で2人の男性を待ち伏せし、出てきた被害者のダニエル・アブリューさんとサフィロ・ファルタードさんを知人と共に車で追跡。複数回発砲し、2人を殺害した疑いが持たれている。
ナイトクラブなどの監視カメラには、同被告と知人がクラブ内にいる様子や、車を運転する様子が写っていた。
犯行に使われた車は、のちにコネチカット州にあるヘルナンデス被告の叔父の自宅で見つかっている。
これを受け被害者の家族らはことし2月、それぞれ600万ドルの賠償金の支払いを求め、ヘルナンデス被告を訴えていた。
同被告は新たな殺人罪について、来週中に罪状認否のため召喚される見込みとなっている。