乗り放題の試験期間を4カ月に
MTA、恒久的措置も検討
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は7日、タッチ式改札システム「OMNY」の利用者を対象に、今月末から試験的に始める運賃の上限設定プログラムについて、期間を4カ月とすることを明らかにした。事実上、乗り放題となる利用状況が上々であれば、恒久的な措置とすることも検討している。ゴッサミストが同日、伝えた。
メトロカードを段階的に廃止し、OMNYに切り替えるとしたMTAの当初スケジュールは1年以上遅れているが、2024年初頭にはメトロカードを廃止する意向だ。各駅には、OMNYカードの自動販売機を新たに設置する。現在、OMNYを利用するには、クレジットカードと連携したスマホを使うか、ターゲットなどでカードを購入する必要があり、利便性が向上する見通し。自動販売機の試作品テストはテネシー州の工場で行われ、問題なかったとしている。
28日からスタートする今回のプログラムは、市内の地下鉄とバスを対象に実施。33ドルを事前に支払った利用者は、月曜の午前0時から日曜の午後11時59分までの間、地下鉄とバスを何度でも乗り降りできる。毎回、運賃を払ったケースと比べると、12回乗車したのと同じことになる。
MTAは、ニューヨーク市内の通勤電車をラッシュ時間帯以外に利用する人向けに「シティチケット」(5ドル)も近々販売する。
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