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共同通信
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アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催中の国際博覧会(万博)が新型コロナウイルス禍や地域紛争の逆風を受けながらも盛況だ。中東初の万博は2021年10月の開幕から入場者数が1200万人を突破。内戦下のシリアやアフガニスタン、ウクライナなど紛争を抱える国を紹介する展示館もにぎわう。25年の大阪・関西万博を準備する日本への注目度も高い。
内戦で約50万人が死亡したシリアの展示館では、難民らが平和や望郷の願いを描いた1500枚の木板が並ぶ。実弾の残骸から咲く花を表現した木板や、妻を亡くした男性が「シリアを再建する」と書いた木板を前に涙ぐむ客もいた。