NY市、人口増加率は全米一 1年で6万人超


 米国勢調査局が22日に発表した人口推定によると、過去2年間の人口増加率が全米でもっとも高かったのは、ニューヨーク市だったという。同市の人口は、2012年7月1日から13年7月1日までの間に約6万1440人増え、過去最高の840万人に達した。
 同市の人口は全米都市において最多で、これに380万人のカリフォルニア州ロサンゼルス市、270万人のイリノイ州シカゴ市が続く。州都ワシントンD.C.にあるブルッキングス・インスティチュートの上級研究員ウイリアム・フライ氏によると、現在は「都市復活」の時代であり、ペンシルベ
ニア州フィラデルフィア市やシカゴ市、ワシントンD.C.などの都市部でも人口増加の傾向にあるが、10年以降のニューヨーク市のそれは特に顕著であるという。
 同市では転入者が増え続けているものの、転出者は減少しており、また、出生数が死亡数を上回ること、平均寿命の伸びなどが、人口増加の原因となっているものと考えられる。
 一方、同局が3月に発表した報告書によると、州ナッソー郡の同時期の増加人口はわずか3863人で、総人口は135万2146人に、サフォーク郡でも1780人増えただけで149万9738人となった。