「不安だが、希望は捨てていない」 祖国を想う市内のウクライナ系住民 

 

 

「不安だが、希望は捨てていない」

祖国を想う市内のウクライナ系住民 

 

 

 ニューヨーク市内のウクライナ系住民は、祖国の状況を注意深く見守り、残された家族や友人に思いをはせている。23日、ゴッサミストが報じた。

 オハイオ州生まれのオーラ・ロンディアックさんは「美しい国。銃はなじまない」と肩を落とす。仕事でウクライナにいる夫は「車が使えず、徒歩で逃げなければならない場合に備えて、バックパック1つに荷物を詰め込んだ」。

 「ショックだ」と語るのはアンドリー・ドブリアンスキーさん。ウクライナ系米国人組織の共同委員長だ。「独立国なのに」と言葉を失う。

 第二次大戦中、ウクライナからの移民約6万人が住み着いたイーストビレッジの一角、リトル・ウクライナ。2番街のレストラン、ベセルカのオーナー、ジェイソン・バーチャードさんは三世だ。「皆、不安を募らせているが、希望は捨てていない」。マネージャーのビタリィ・デシアトニーチェンコさんはキエフに両親を残す。「家族は疎開の用意をしている。状況は日増しに悪化している」。2番街には自助団体もある。国連代表を退職したオレクサンダー・マツカさんは「皆、できることをやろうとしている」と話す。キエフ在住の義理の息子が自衛組織に入り、退職した妻の兄弟も陸軍に戻ろうとしているという。「ウクライナはパニックに陥っていない。戦闘準備をしている」。

 


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