ペンステからファストフード店撤退へ 近日中に顔ぶれ刷新

 ニューヨーク市の主要鉄道駅のひとつであるペンシルベニア駅(ペンステーション)から、「ケンタッキー・フライドチキン(KFC)」や「ピザハット」など、おなじみのファストフード・レストランが姿を消すことがこのほど、明らかとなった。
 撤退が決定したのは、マンハッタン区西33丁目の通路沿い(7番街と8番街の間)に並ぶレストランやスタンド10軒で、いずれもフードチェーン大手のリーズ・オーガニゼーションが運営する店舗。駅側によれば、撤退は今後1、2カ月中に行われるという。
 同駅では現在、駅の所有者であるニューヨーク州都市交通局(MTA)やアムトラックなどにより大規模な改築計画が進められており、今回の撤退はその初期段階となる。今後は「ローズ・ピザ&パスタ」や「プラネット・スムージー」など、他のファストフード店も賃貸期間の終了に伴い、多店舗との入れ替えが行われる見通しとなっている。
 現時点では、今後どのような店舗やレストランが入るかについては明らかにされていないが、ニューヨークのもうひとつの玄関口であるグランドセントラル・ターミナルのように、これまでよりも高級志向で地域色を打ち出した展開となる可能性が高いようだ。
 改築計画では、ペンステーションの敷地を拡大して、8番街沿いの正面に建つファーレー郵便局と接続して待合所を設けることも予定されている。