手作り菓子類の販売を許可 NJ州下院で法案通過

 ニュージャージー州議会下院はこのほど、家庭で手作りしたパンや菓子類を、個人が一般向けに販売することを許可する法案を全員一致で可決した。
 同州ではこれまで、パンやクッキー、パイなどの手作り品をクラフトショーやファーマーズマーケットなどで販売するためには、作り手は州保健・老人サービス局の検査を受けた商業用キッチンを使用しなければならないとされていた。同法案(A-1244)はこれを緩和し、一般家庭のキッチンで製造されたものも、販売を許可するというもの。
 同法案が施行されれば、販売時に「製品は家庭のキッチンで製造されたもので、州保健局の検査対象ではない」旨を明記した張り紙や看板を掲示することで、誰でも手作り菓子類の販売を行うことができることになる。
 法案発起人のアリソン・マクホース州議会下院議員は「厳しい経済状況の中、家庭が副収入を得る機会を作り出すことも必要だと考えている。今回その一助となるよう、この法案を作成した。今後は商業用キッチンを借りるといった大きな負担なく、家庭の手作り品が販売できるようになる」と説明している。
 なお、同法案のもとでは、冷蔵を必要とする品や購入後さらに調理が必要な品の販売は認められていない。