インターネットを利用した旅行者向け貸室仲介を手掛ける米エアビーアンドビー(Airbnb)がこのほど、個人宅でレストランさながらの食事を提供するというサービスを、試験的に実施すると発表した。
同社は空き部屋の利用者が納めた宿泊費の一部を、ウェブサイトに情報を掲載した手数料として部屋の提供者(ホスト)から回収し利益を得ている。今回も同様に、支払われた食事代の一部を手数料として納めるというコンセプト。
同社は、本社のあるサンフランシスコで1日より、このシステムを試験的に開始。中には、1人当たり25ドルの3コースディナーを提供するホストもいるようだ。
同社広報担当者は、「我が社は、常に新しい形の体験をサービスとして提供すべくその方法を探っている」と述べた。
食事の値段や日程に関しては、「サービス利用者が自由に設定できるが、あくまでも今は初期段階にある」とのこと。
サンフランシスコやニューヨークなどの都市部では、ここ数年間で他人に有料で自宅を開放して料理を提供するという同様のサービスを展開する企業がいくつか進出している。
同社は2007年の設立以来、ビジネスを着実に拡張。現在までに192カ国で1000万件の利用が確認されており、100億ドル規模のビジネスにまで成長した。