激戦地から初の市民退避

Published by
共同通信

 【リビウ(ウクライナ西部)共同】ウクライナ当局は8日、激戦地の東部スムイからの「人道回廊」を設け、市民が退避を始めたと発表した。周辺で戦闘を一時停止し、国際赤十字の仲介で食料や医薬品など人道支援物資を搬入する計画。ロシアとの合意に基づく市民退避は初めて。

 ウクライナ当局が公表した動画によると、人々が大量の荷物と共にバスで出発。約150キロ南方のポルタワへ向かう。

 全面停戦については、両国が7日行った3回目の交渉で合意に至らず、ロシアの攻撃が継続。犠牲が拡大した。ウクライナ当局によると、ロシア軍は7日、スムイの住宅地を空爆、子ども2人を含む9人が死亡した。