ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は6日、オバマ米大統領在職中の公文書などを収蔵する記念図書館の建設場所に関し、同市への誘致を正式に表明した。
16日にシカゴのバラク・H・オバマ財団で開催される第1回目の入札では、オバマ大統領が1983年に学部課程を修了したコロンビア大学が立地計画を提出する予定。
第1関門を突破した候補地は今後、さらに詳細な立地計画の提出を要請される。現在、最有力候補として挙がっているのは、建設場所として早くから名乗りをあげているシカゴ大学。また、ハワイ大学もそのひとつで、地元政治家の強い後押しを受けている。
ニューヨーク市を拠点とする政治関係者は、これまで積極的な誘致支援を行ってこなかったが、6日付の地方紙シカゴ・サンタイムズがコラムで、「ニューヨーク市はハワイやシカゴと比較して候補地としての積極性に欠ける」と批判されたため、これに反論した形。
ブルックリン区内で記者会見したデ・ブラシオ市長は「コロンビア大学は、オバマ大統領記念図書館の建設場所として最適。複数の都市で建設することが可能なのであれば、せめて一部だけでも同市の建設に持ち込みたい」と意欲を見せた。