MTA、G線を増便 停車位置も一定に

 ブルックリン区の人口増加に対応するため、地下鉄L線の運行本数を増加することを先月発表したニューヨーク州都市交通局(MTA)は、同区とクイーンズ区を結ぶG線の平日の夜間ラッシュアワー時間帯の運行を、9日から25%増便すると発表した。同日から同路線では、午後3時から午後9時までの混雑時、これまで10分に1本だった運行が、8分に1本となる。
 今回の増便は、政治家や交通機関利用者擁護団体ライダー・アライアンスからの要請を受けてのもので、MTAは「同路線の増便により、増え続ける地下鉄利用者数と、増加する同2区間の移動に対応する」との声明文を発表した。MTAはまた、同路線上にある12の駅で構内放送を開始することと、4両編成と短すぎることで有名な同線が、毎回プラットフォームの定められた場所に停止することを約束すると発表した。
 同線は、停車する位置が異なることが多いため、利用客は停止場所を予測しなければならず、実際に車両が停止した場所から離れたところで待っていた利用客は、ドアのある場所まで移動し飛び乗らねばならないことが多々あるという。利用客の間ではこれを揶揄した「Gトレイン・スプリント(短距離走)」という言葉まで誕生している。