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共同通信
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【ロンドン共同】北欧デンマークのフレデリクセン首相は9日、デンマーク領グリーンランドの先住民族の子供22人を同国本土に移住させ、現地の社会や文化に事実上同化させることを狙った約70年前の社会的実験を巡り、存命する6人の被害者に直接謝罪した。ロイター通信が伝えた。
フレデリクセン氏は6人を招いた式典で、「間違いであり、冷酷で無情、理不尽だった」と謝罪した。
4~9歳だった先住民族イヌイットの子供は1951年、デンマーク本土の文化や言語などを習得させ、イヌイットが人口の大半を占めるグリーンランドの現代化の推進を担わせることを目的に家族と離れて移住させられた。