小麦の世界輸出、358万トン減

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共同通信

 【ワシントン共同】米農務省は9日、3月の農産品の需給見通しで、2021~22年度の世界の小麦輸出量が2億311万トンと、2月時点より358万トン(2%)減ると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻で、主要生産国の両国からの輸出が減少する。世界のトウモロコシの輸出量も引き下げた。今後の状況次第ではさらに減り、穀物相場に影響を及ぼす可能性もある。

 小麦では、ロシアは侵攻や経済制裁の影響で300万トン減の3200万トンを見込み、世界シェアは16%に低下する。ウクライナは2400万トンから2千万トンに引き下げ、シェアでは10%。両国を合わせて世界の3割弱を占める。