震災11年、亡き人へ祈り

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共同通信
東日本大震災から11年を迎え、福島県浪江町請戸地区の海岸に昇る朝日。卒塔婆が立てられていた=11日午前5時59分

 約2万2千人の犠牲者を出した戦後最悪の自然災害、東日本大震災から11日で11年となった。岩手、宮城、福島の被災地では、早朝から人々が亡き人を思い合掌した。今年は政府主催の追悼式は開催されず、岸田文雄首相は午後の福島県主催の式典に出席する。福島第1原発事故などにより、約3万8千人が今も避難生活を続ける。

 津波で壊滅的な被害に遭った岩手県陸前高田市では、遺族が希望した1709人分の犠牲者の名前を記した刻銘碑が完成し、初めて一般公開された。朝から遺族が訪れ、戸羽太市長が献花した。

 40人が犠牲となった岩手県大槌町の旧役場跡地では、町関係者や遺族が献花した。

東日本大震災から11年、岩手県陸前高田市に昇る朝日と「奇跡の一本松」=11日午前6時18分