働く女性の実情に関する最新のアンケート調査により、仕事を持つ女性はかなりの割合で苦労していることが分かった。
今回の調査を行ったキャリア戦略家のメーガン・ダラ・カミーナ氏は、「回答者の実に7割が、仕事と家庭の両立にとても苦労している。子どもの有無にかかわらず、多くが職場と家庭の双方でうまくやっていくことは難しいと感じている」と分析する。
同調査では、18歳から55歳の女性1000人を対象に「仕事と家庭の両立」について尋ねた。結果は「どうにかこなしている」と答えた人が40%、「朝起きるのもやっと」が10%、「今の生活に満足している」が16%だった。
「どうにかこなしているとは思わない。常日頃から改善に取り組むのがワークライフバランス」と語るのは、フルタイムで医師として働く30代の女性。既婚で子どももおり、現在2人目を妊娠中。両立を成功させる秘訣は、「仕事が軌道に乗るまでは、家庭を持たないこと」だという。
その他に「完璧を目指さず、全体のバランスを図る」ことが重要というアドバイスも。
「仕事で、プライベートで、自分が何を望んでいるのか。どうすれば望みを叶えることができるのか、まずはじっくりと考えてみることが大切」とダラ・カミーナ氏は提案する。
同氏は昨年末、オーストラリアで著書「Getting Real About having It All」を発表。同著は今週、米国でも発売開始となる。
働く女性の本音ファクトシート
・働く女性の70%が幸福を得るために苦労している
・40%が仕事と家庭の両立を「なんとかこなしている」
・30%がやりたいこと、理想的な環境を概ね手に入れていると感じている
・わずか16%が、仕事および家庭の環境について満足している
・66%がキャリアアップしたいと考える一方で、47%が自分の時間がもっとほしいと感じている