米小売チェーン大手ウォルマート・ストアーズと、会員制倉庫型卸売小売チェーンのコストコは今年度末までに、オンラインストアで単価を表示することについて、ニューヨーク州司法長官のエリック・シュナイダーマン氏と合意した。これは、消費者が他店との比較を容易にするためのもので、インターネット上の各社のウェブサイトおよびスマートフォンなどのモバイル機器のアプリストアが対象となる。
同州の単位価格表示法は、大型小売店にほとんどの種類の食品、洗剤、紙製品、洗面所用品、ペットフード、処方箋なしで購入できる薬品の単価を明確に表示するよう定めており、全米19州と首都ワシントンD,C.でも、特定の商品の単価の表示を定めているが、オンラインストアがその対象となることは稀。同氏は「インターネットが21世紀のショッピングモールとなった今、実際の店舗で買い物をする場合と同様に、オンラインストアでも強固な消費者保護を確立すべきである」と語っている。
他にもウォルグリーンやフレッシュ・ダイレクト、CVSケアマーク、ドラッグ・ストア・ドット・コムが、2015年3月までにオンラインストア上で単価の表示を開始することについて、同氏と合意を交わしているが、アマゾンはこれを拒否している。