Published by
共同通信
共同通信
パンの値段が急に上がってきた。食パンの2月の店頭価格は前年同月より7%上昇し、大手メーカーによる出荷価格の引き上げ分を店側で吸収できなくなっている。原料の小麦の国際相場は、ともに輸出大国のロシアとウクライナの紛争で高騰中。食卓の打撃は一段と強まりそうで、地域のパン店主からも厳しいやりくりにため息が漏れる。
調査会社インテージ(東京)によると、全国にあるスーパーの食パン1斤の平均価格は1月が141円、2月が144円。それぞれ1年前から4.6%、7.1%上がった。2019~21年の年間平均は134円で、ほぼ横ばいだった商品の「異変」が際立つ。