「飛鳥美人」発見から50年

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共同通信
西壁女子群像=奈良県明日香村の修理施設(代表撮影)

 「飛鳥美人」として知られる国宝・高松塚古墳壁画(奈良県明日香村、7世紀末~8世紀初め)は21日、1972年3月21日の発見から50年を迎えた。極彩色で描かれた壁画は、考古学や美術史上の一級資料として74年に国宝指定。図像を使った切手が1億枚以上売れるなど考古学ブームのさきがけとなった。

 壁画は、修理施設で年に数回、ガラス越しで一般公開されている。文化庁の「古墳壁画の保存活用に関する検討会」では17日、壁画を保存、公開する新施設を29年度までに修理施設の近くに建設する構想が示された。壁画の安住の地となるか注目を集めそうだ。

発見直後に撮影された高松塚古墳の石室(花井節二さん撮影)