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共同通信
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22日の外国為替市場の円相場は、利上げを加速させる米国と金融緩和姿勢を崩さない日本との間で金利差が拡大するとの観測から、円を売ってドルを買う動きが急速に進み、一時1ドル=121円台を付けた。2016年2月以来、約6年1カ月ぶりの円安ドル高水準。輸入物価を一段と押し上げ「悪い円安」との批判が強まる可能性がある。
円相場は、3月7日からの約2週間で5円以上も値下がりした計算になる。円安は輸出企業にとっては収益拡大となる一方、輸入物価の上昇を通し家計の支出増加につながる。ウクライナ侵攻で原油や穀物が価格高騰しており、円安が続けば家計負担はさらに重くなりそうだ。