ワシントン州シアトル市に本店を持つコーヒーチェーン世界最大手の米スターバックスは、店舗で提供する飲料やパック入りコーヒーなどの一部商品を、24日から値上げした。
これにより、米国内にある約7100店舗で提供される飲料については、5セントから20セント引き上げる。例えば、ヴェンティ(20オンス)のコーヒーは10セントから20セント値上がりとなり、2.35ドルとなる。グロッサリーストアなどで販売されるパック入りコーヒーは、7月21日から平均8%値上げされる予定で、12オンス入りのパックが8.99ドルから9.99ドルに引き上げられる。
コーヒー1杯分のカートリッジ「Kカップ」のほか「VIAインスタントコーヒー」「シアトルズ・ベスト・コーヒー」、スターバックス店舗で販売されるパック入りコーヒーの価格は、値上げの対象にはならない。
今回の値上げは、ブラジルでの干ばつの影響により、原料のアラビカ種コーヒー豆が4月末に過去2年以上で最高値に上昇したことが背景にある。
世界で生産されるアラビカ種コーヒー豆の半分が、ブラジルで生産されているという。業界では、JMスマッカー社が今月いち早く、ダンキンドーナツのカップ入りコーヒーなど、9%の値上げを行っている。クラフト・フーズ・グループはその数日後、マックスウェル・ハウスやユーバンの商品を10%値上げした。