5歳以下のマスク着用、来月から不要
感染者が少ない場合―アダムズNY市長
ニューヨーク市のアダムズ市長は22日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者が少ない場合、5歳以下の子どもがプレスクールでマスクを着用する義務化を4月4日で終えることを明らかにした。ニューヨーク・タイムズなどが報じた。
アダムズ氏は「子どもたちの顔が見たい」とした上で「リスクが高まれば、決定を覆すこともいとわない」と述べ、柔軟に対応するとの認識を示した。今回、対象となるのは、市のプレスクールに通う9万5000人らに上る見通しだ。6歳以上の子どもについては、既に義務化対象から外している。
5歳以下の子どもの入院率(1月上旬時点)は人口10万人あたり約67人と比較的低いものの、子どもの中では最も高い。入院者は1歳未満の子どもが目立つという。一方、75歳以上の人の入院率は10万人あたり293人。
ニューヨークでは先週からウイルス感染者がわずかに増加。新たな株「BA.2」の広がりも懸念されている。2歳の子どもを持つ市保健委員、アシュウィン・バサン氏は「子どもをマスクなしでデイケアに通わせることができたら、こんなに嬉しいことはない」と強調。アダムズ氏の決定に同意しながらも「家族が下したどのような選択も尊重しよう」と述べ、5歳以下の子どものマスク着用は任意である必要性を指摘した。
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