政治的「表現の自由」を尊重

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共同通信
札幌地裁の判決後に開かれた原告側の報告集会=25日午後、札幌市中央区

 2019年に安倍晋三首相(当時)の街頭演説中にやじを飛ばした男女2人が北海道警に排除されたことの是非が問われた訴訟の判決で、札幌地裁は25日「安倍辞めろ」というやじの内容を「公共的、政治的事項に関する表現行為」と認め「特に重要な憲法上の権利」として尊重されるべきだと強調した。原告らは「警察による表現の自由の侵害を正面から認めた歴史的判決」と評価した。

 広瀬孝裁判長は、原告らが声を上げ始めてから「わずか10秒程度」で排除されたのは「表現行為そのものを制限しようとしたと推認せざるを得ない」として「警察官の行為は原告の表現の自由を制限した」と結論付けた。