フランス語でも、スペイン語でも、ポルトガル語でも、ギリシャ語でも、さらには日本語でも「サンドイッチ」―パンに肉などの具材を挟んで食べるサンドイッチの概念は、万国共通のもの。しかし、ニューヨーク州に限っては、何をもってサンドイッチと呼ぶのかは、税務局の判断に委ねられている。
州税務局が2011年に発表した書類では、消費税の課税対象を企業にとって明確にし、税収を確保する目的で「サンドイッチ」の定義が記載されていた。
「サンドイッチ税」としても知られる課税対象の商品を定義した箇所には「サンドイッチは温かいものも冷たいものも含む。具材や何段重ねかに関わらず、食パンやベーグル、ロールパン、ピタ、ラップなどをそのまま食べられるよう調理したものを『サンドイッチ』とする。ベーグルやロールパンにバターを塗っただけのものも、全長180センチのサブマリン・サンドイッチも該当」とある。
さらには、サンドイッチと定義されるさまざまな食べ物の写真が掲載されている。
ニューヨーク州では、わずかでも「サンドイッチ」の定義に当てはまるものは消費税課税対象となるため、その対象が広いのだろう。