NY育英学園5・6年生 日米の架け橋の軌跡たどる 17世紀に思いを馳せて


 ニューヨーク育英学園全日制部門小学部の5、6年生19人は5月20日から23日まで、マサチューセッツ州プリマスへ移動教室に出掛けた。
 初日は、ピルグリムファーザーのひとりである「ジョン・アルデン」の家を見学後、ホテル近くの港へ向かい、ロブスタークルーズに参加した。船上では、漁獲したロブスターや蟹などについてのレクチャーを受け、子どもたちはその話に興味深く聞き入っていた。
 2日目は、17世紀のピルグリムの生活を再現した「プリマスプランテーション」と当時、英国のプリマスから渡ってきた船「メイフラワー号」を見て回った。「プリマスプランテーション」ではグループ毎に分かれ、当時に扮した人々と熱心に話をする中で17世紀の生活について理解を深めていった。
 3日目は、日本と米国の架け橋となったジョン万次郎のゆかりの地、フェアヘブンを訪問。当時の米国でたった一人の日本人として懸命に学問に励んだ万次郎。万次郎が学んだ小さな小学校を実際に訪れた子どもたちは、その逞しい生き方に大きく刺激を受けたようであった。
 また、その夜は全員が正装し、トラディショナルなサンクスギビングディナーを食べながらテーブルマナーについても学んだ。プリマスはサンクスギビング発祥の地と言われており、その日の夕食は格別なものとなった。
 最終日はネイティブアメリカンの暮らしを学習するためコネチカット州にあるピコーミュージアムを訪れた。そこではネイティブアメリカンのクラフト作りにも挑戦。そして、それぞれが自分たちの手で作ったブレスレットを土産に帰路へ向かった。
 今回の移動教室では、自由を求め米国へ渡ってきたピルグリムの人々の思い、激動の江戸時代末期に日本と米国の架け橋となったジョン万次郎の軌跡、そしてアメリカのルーツとなるネイティブアメリカの暮らしについて深く学ぶことができた。