Published by
共同通信
共同通信
大阪公立大の青野靖之准教授(農業気象学)は、京都に残る過去約1200年分の桜に関する史料から満開時期などの記録を分析している。長期間にわたって政治や文化の中心だった京都ならではの研究。昨年の満開時期は記録上、過去約1200年で最も早かったことが分かった。
記録の始まりは、「日本後紀」に嵯峨天皇が812年に京都・神泉苑で花見の宴を開いたとの記述が残る。藤原道長が日記「御堂関白記」に、藤原定家が日記「明月記」に記録を残している。
分析の対象は京都駅や観光地・嵐山を含む京都市の南北約20キロ、東西約10キロの範囲で、古くから日本に自生するヤマザクラとした。