来年から値上げか エクスチェンジで購入の保険

 低価格が売りのオンライン保険取引所「エクスチェンジ」のニューヨーク州保険加入者に対し、保険料値上げを伝える文書が届き、多くの市民を困惑させている。
 同取引所の保険会社の中でもっとも人気が高いメトロプラス社は、一般の保険を18.5%、ハイ・エンド・プラチナム・プランを28%値上げすることを求めており、エンパイア・ヘルス・チョイスHMO社は18%、ヘルス・リパブリック社は一般の保険を15%、一部の加入者に18%の値上げをそれぞれに要求している。
 値上げの理由について保険会社は、①医療費の値上がり②高齢者の増加③高価な医療サービス使用頻度の増加④同州が全米で最も医療費が高い州であること⑤高額な医薬品⑥医療保険制度改革法により定められた連邦補助金の減額―などを挙げている。
 同州金融サービス局は2日、値上げが求められているのは同取引所が販売する保険だけでなく、保険業界全体で2015年の平均保険料の約13%の値上げを要求しているという。対象となるのは、個人および少人数のグループ保険のみで、大企業や政府職員が加入するような大人数のグループ保険は含まれていない。
 同局は、州の規定により値上げ率が下がる可能性もあるとし、これらはまだ提案の段階で確定したわけではないことを強調した。