昨年5月の開始以来、人気を博しているニューヨーク市の自転車シェアリングプログラム「シティバイク」だが、目的地の駐輪場(バイクステーション)に空きがなく、返却することができないとの利用者からの苦情に応え、一部のバイクステーションでは7日から、係員付きの無料駐輪サービスが開始された。
同試験的プログラムでは、バイクの利用がもっとも多い平日の午後7時から11時までの間、利用率の高いバイクステーションのひとつであるマンハッタン区イーストビレッジの7丁目とアベニューAにあるバイクステーションに2人以上の職員を配置し、利用者が返却に来た自転車を三輪車に載せ、新しくオープンしたばかりの駐輪場へと運ぶ。同サービスの開始により、利用者はこれまでのように空いているバイクステーションを探しまわるといった手間が軽減される。
シティバイク広報官のダニ・シモンズさんは、「係員付き無料駐輪サービスは、利用者に安心感を与えるもの」と語る。同サービスは、利用者が増加する夏限定で実施し、9月1日のレイバーデーをもって終了する予定。
ニューヨーカーに大人気のシティバイクではあるが、財政難に陥っており、運営の見直しが必要とされている。