ロシア追放、国連初の強制措置

Published by
共同通信
国連総会で示された決議案の投票結果=7日、ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】侵攻したウクライナで多数の民間人殺害が指摘されるロシアに対する7日の国連総会(193カ国)決議は、国連人権理事会からのロシア追放を決め、侵攻後3本目となる国連総会決議にして初めてメンバー資格停止という強制的な措置を伴った。これまではロシアへの非難や人道状況改善の要求だった。ロシアは直前に懸命の巻き返しを図ったとみられ、賛成は全加盟国の半数以下にとどまり、欧米が目指す国際社会の一致した圧力強化に影を落とした。

 決議を主導した米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は採択を受けた演説で「歴史的な瞬間だ」と評価した。