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共同通信
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【ニューヨーク共同】米欧の金融制裁により急落したロシアの通貨ルーブルが、ウクライナ侵攻前の水準まで持ち直した。欧州連合(EU)などはロシア産の原油や天然ガスを制裁対象に含めず、輸出で外貨獲得が続いているためだ。ロシア政府は通貨防衛策を実施。市場の実勢を反映しておらず再び下落するとの見方もある。
ルーブルは欧米がロシアの主要銀行を国際的な決済網から排除したのを引き金に対ドルで暴落し、3月7日に一時1ドル=150ルーブルまで下げた。3月下旬から上昇に転じ、4月12日段階でウクライナ侵攻時の2月下旬と同じ80ルーブル近辺に戻した。