金融街の少女像、11カ月設置延長 NY市、恒久的な設置計画を要求

 

 

金融街の少女像、11カ月設置延長

NY市、恒久的な設置計画を要求

 

2021年2月撮影(本紙)

 

 マンハッタン区の金融街の一角、ニューヨーク証券取引所に向き合うように立つ彫刻「Fearless Girl」(恐れを知らぬ少女)像。2017年、金融街の象徴である雄牛のブロンズ像「チャージング・ブル」に正面から対峙するように設置された後、現在の場所に移設された。腰に手を当てて胸を張る身長127cm の女の子は、企業における女性管理職の比率向上などのメッセージを国内外に広く伝えている。

 当初、1週間で撤去される予定だった少女像は、大きな反響を呼んだため、今もそのまま設置されたままだ。ニューヨーク・タイムズ(11日付)によると、ニューヨーク市当局は、さらに11カ月間延長することを決めた。ただ、17年の設置から5年間もの間、市の「パブリックアート」手続きが取られていないことに批判の声が上がる。市当局は、恒久的に設置する場所を巡る計画を6カ月後に提出するよう求めている。

 スポンサーの資産運用会社、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社は11日「少女像が証券取引所前に残ることに感謝している。今後も長らく同じ場所に設置し続けたいと望んでおり、市交通局など各方面と協力していく予定だ」との声明を発表した。地元選出議員の1人は「私企業が所有する一時的な作品として、いつまでもこの場に存在するのは現実的でないように思われる」と話している。

 


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