ロシア制裁関連法案が衆院通過

Published by
共同通信
「文書通信交通滞在費」の日割り支給や名称変更を盛り込んだ法改正案を可決した衆院本会議=14日午後

 ロシアに対する経済制裁を強化するための関連法案が14日、衆院本会議で可決され、衆院を通過した。貿易上の優遇措置「最恵国待遇」を撤回するための関税暫定措置法改正案と、暗号資産(仮想通貨)が制裁の抜け穴となることを防ぐための外為法改正案の二つで、参院に送付され今国会で成立することが確実な情勢だ。

 ロシアへの最恵国待遇が撤回されれば、ロシアからの輸入品に優遇措置が適用される前の関税率が課されることになる。ロシアからの全品目を対象とすることや、期間を来年3月末までとすることは政令で定める。サケの関税率は現行の3.5%から5%に、カニは4%から6%に上がる。