米国を代表する玩具のひとつである「バービー人形」の売り上げが、第2四半期で15%減となり、2009年同時期以来の大幅な減少となった。
バービー人形は米玩具メーカー大手であるマテル社の主力商品で、在庫一掃のため大幅なディスカウントを行ったものの、過去10四半期中8期で売り上げが減少していたという。
同社はバービー人形の売り上げ不調の原因として、同社の主力製品のひとつである「アメリカン・ドール」や、ディスニーの大ヒットアニメ映画「フローズン」関連の人形などの需要が高まっていることを挙げており、同社CEOのブライアン・ストックトン氏は決算報告の中で、「アナやエルサなど、フローズンのキャラクター人形の需要は増え続けており、これに追いつくように全力を尽くしている」と述べている。
しかし、フローズン関連の商品はディズニー社とのライセンス契約の元で販売を行っているため、需要の高まりが増収に結びつきにくいのが現状だ。
またバービー人形を除いたそのほかの人形の売り上げは、フローズン関連商品を含めても前期比で11%減少しており、「モンスター・ハイ」などの他ブランドでも低迷が続いている。
グローバル市場での売上高は前年同期比9%減の10億6000万ドルに留まった。また同社の当期純利益は前年の約半分の2830万ドルとなり、株価は6.6%下がり36.46ドルとなった。